古唐津及び唐津焼並びに陶芸に関する用語集 「む」
む
麦藁手(むぎわらで)
茶碗などに銹や染付(そめつけ)などで何本もの縦線を引いた文様を描いたもの。麦わらに見立てた縦線が特徴。
向付(むこうづけ)お向(おむこう)向(むこう)
向付とは簡単に言うと、日本料理の膳の向う側に置かれ、食膳に置く正面という位置からの名称で、正面中央に、主肴の容器として、茶事懐石では終始不動の位置を占めます。
現在の家庭では食卓に膳(折敷)を用いることは少なく、向付、お椀盛、焼肴、煮物と順序を決めることはしないが、そんな家庭料理にても向付は主要の座に置かれる場合が多い。
茶事懐石による向付はいつとなしに常套語として日常茶飯事に呼称するが、前期の如く最後まで定着するが故に、格別の用意し、四季折々に料理と兼合いで品定めするは当然です。
利休時代の茶事記録によれば、おかずの品数は少なく今日のように数々を振舞うことはなかったから向付は大振りであったようです。
現に伝来の志野向付も唐津向付も一個使いして鉢の用に足るものであり、径六寸(19センチ)もの大振りです。
村田珠光(むらたじゅこう)
応永30年(1423)~文亀2年(1502)。
父は奈良東大寺の検校村田杢一と伝えられ、称名寺の僧となる。
のち一休宗純に参禅し、その印可証明として「圜悟の墨跡」を与えられました。
「心の文」を著し、茶の湯を「道」としてとらえ、唐物の茶の湯に和物との調和を提唱し、わび茶の祖とされています。