古唐津・唐津焼・陶芸に関する用語集 「ら・り・る・ろ」
ら
楽家(らくけ)
初代長次郎に始まり、楽焼本窯の家系。
楽焼(らくやき)
京都の楽家代々の作と、脇窯の作品。手捏ねで成形し、低火度(ていかど)で焼いた軟質陶器。茶碗が多く黒楽と赤楽が主。
り
李参平(りさんぺい)
鍋島藩により朝鮮から連れてこられた陶工で、1610年代有田町の泉山で陶石を発見し、日本で最初の磁器を造ったと言われている。
李朝(りちょう)
朝鮮・李朝時代(1392~1910)の陶磁器の総称。
竜泉窯(りゅうせんよう)
宋代から始まり、青磁の中でも第一とされる砧(きぬた)青磁を焼いた、中国の浙江(せっこう)省にあった窯。
竜門司焼(りゅうもんじやき)
薩摩焼(さつまやき)の系統の一つ。
鹿児島県姶良郡加治木町産の陶磁器。
俗に黒薩摩(くろさつま)と称され、鮫肌焼などが知られる。
緑地(りょくじ)
12代今右衛門が中国・明期の緑地金襴手に範を得、上絵の緑を塗り込む技法。
鍋島的技法として、13代・14代も作品に取り込んでいます。
緑釉(りょくゆう)
酸化焼成により発色剤の銅が酸化し、鮮やかな緑を発色する鉛釉(なまりゆう)の一種。
輪花(りんか)
口縁に刻みを入れ、花形にした鉢や皿。
る
瑠璃(るり)
酸化コバルトを長石に混ぜた高火度釉で、鮮やかな藍色に発色します。
ろ
ロウ抜き(ろうぬき)
釉(うわぐすり)をかけ残したい部分にロウを塗り、その上から釉(うわぐすり)をかけて焼くとロウの部分が抜ける装飾法。
轆轤(ろくろ)
回転台で、上に粘土を乗せ回転の際の遠心力を利用して、粘土を引き伸ばして成形する道具。
ロストル
窯の中にある、薪などの燃料の下にある火格子。
露胎(ろたい)
釉薬がかかっておらず、素地が見えている状態のこと。
六古窯(ろっこよう)
中世を代表する窯場として、瀬戸(せと)・常滑(とこなめ)・越前(えちぜん)・信楽(しがらき・丹波(たんば)・備前(びぜん)の六つの窯場を指す。